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お墓は...大まかに、外柵と石碑、カロートで成り立っています。
外柵(がいさく)とは羽目、階段、根石(ねいし)、塔婆立てを総称して言います。
外柵は、墓所の境界を表す石で、石碑やカロートを守るための重要な役目を果たします。
城壁のような大切な場所です。
石碑は家名や戒名、家紋を彫る大切な石です。お墓の顔となります。
石碑はカロートの上に立ちます。石碑だけでも、重量として7~800kgにもなります。
なので、直下のカロートや基礎工事もしっかりしていることが肝要なのです。
江戸時代から広く使われている伝統的な石碑です。
和型の墓石は仏舎利塔や五輪塔を簡略化したものだと言われています。
棹石には『○○家之墓』と正面に入れるのが一般的です。大きさの単位としては、棹石の幅で表されます。
例えば、8寸角石碑※となると、棹石の幅が8寸角の大きさを持つ和型石碑を表します。幅が大きいほど、
相対的に石碑の高さも大きくなります。見た目は美しくさらに昔からのお墓ということで、親しみがあります。
また、側面には戒名を彫ることが出来ます。つまり、墓誌を別に建なくてもよいとも言えます。
中台のパッカー式は、墓地面積が狭い都市部の墓地に建てられるように対応したものです。
他に一枚式もあります。一番下のカロートは納骨室です。
800kgもある重い石碑を支える大切な構造体です。※1寸=3.03cm
近年、よく建てられている主流の石碑です。
ガーデニング霊園や西洋風霊園の出現によって、登場した墓石といえるでしょう。
また、時代背景により、『背が低く安定している、形が柔らかい、どっしりしている』
との理由より、好まれているようです。
棹石~上台~下台間の設置面積は大きく、1.背が低いこと、2.物理的にも位置エネルギーが低いことから、
結果地震に強い構造といえます。
また、正面文字に○○家だけではなく、好きな字を入れられることも、好まれる一因であり、その背景には、
名字が複数になるためという理由もあります。戒名は石碑の裏に刻むことが出来ますが、
文字が小さくなることと、裏側なので、見えにくいです。そのため、別に墓誌を建てる場合が多いです。
一番下のカロートは納骨室でもあり、800kgもある重い石碑を支える大切な構造体です。